純真学園大学「Junshin Anti-aging & Preventive Foot Health Laboratory (JAPFoot)」
では、佐賀大学形成外科で培われた研究成果を継続・発展させ、糖尿病足病変予防を軸に、アンチエイジングと足の健康寿命延伸に貢献するための包括的な研究計画を以下のテーマに基づき推進します。
1. 糖尿病性神経障害と足・歩行の変化の関連性を明確化し、糖尿病足病変の予防法を確立
目的
- 糖尿病性神経障害の進行に伴う足部・歩行への影響を統計的に把握し、予防的治療の根拠を明確化する。
研究内容
- 糖尿病外来患者を対象に、関節可動域、足底圧分布、歩行の安定性、足底所見(タコ、潰瘍の兆候など)を定期的に記録。
- 糖尿病進行度(HbA1c値や神経機能検査による評価)と、これら足部指標の相関を解析。
- 糖尿病足病変のリスク因子を予測するアルゴリズムの開発。
連携
- 糖尿病内科、形成外科、福祉健康科学部門、リハビリテーション学科が協働。
2.糖尿病足病変予防のための靴開発
目的
- 足底圧の負荷分散を最適化する靴を開発し、糖尿病患者の足病変リスクを低下させる。
研究内容
- 足部CTデータと足底圧分布を基にした三次元モデルを設計。シミュレーション技術を用いて、最適な素材と靴型を分析。
- 靴メーカーとの共同開発により、コストパフォーマンスに優れた「フットケア用シューズ」の量産化。
目指す成果
連携
3. アジアにおける糖尿病足病変に至る急性感染の早期診断法の確立
目的
- 足潰瘍や壊疽につながる急性感染を早期発見し、切断リスクの回避。
研究内容
- 感染患者の持続血糖値モニタリングを実施し、全身の血糖値変動と感染の発生リスクの関連性を分析。
- 局所血糖値による感染兆候の予測モデルを設計。簡便かつ迅速な感染診断ツールを開発。
目指す成果
連携
4. 糖尿病性神経障害への直接的治療アプローチの開発
目的
- 糖尿病性神経障害を改善する治療法を解明し、足病変予防の新たなストラテジーの確立。
研究内容
- 足根管症候群との合併頻度およびその病態メカニズムを明らかにする疫学調査。
- 神経再生を促進する治療モデルの開発(例えば、新規薬剤やリハビリ手法)。
- 神経障害軽減による足病変リスク低減の効果の検証。
目指す成果
- 糖尿病足病変へ至る神経障害を抑制する新たな治療法の確立。
連携
5. 研究成果の発信と社会還元
目的
研究成果を学術論文の形で国内外に発信するとともに、社会実装を目指して積極的に医療製品や対策ツールの展開を図る。 具体的な活動
- 糖尿病患者及び一般市民を対象としたフットケア教育プログラムを開発・普及。
- 市民向け講座の実施や情報の発信(ウェブサイト、動画コンテンツ、冊子配布など)。
- 糖尿病足病変予防に関する啓発活動等
JAPFootでは、上述の5つの研究テーマを通じて、糖尿病足病変予防をアンチエイジングと健康寿命延伸の重要な要素と位置づけ、足の健康を守ることで多くの人々が豊かな人生を送れるようサポートします。産学連携やチーム医療を積極的に推進し、革新的な医療技術の開発と社会実装に取り組むことで、持続可能でより良い未来を創出していきます。
そして、グローバルな協力体制を築き、国際的な啓発活動や糖尿病足病変に関する国際基準策定への貢献も視野に入れ、研究成果の幅広い適用可能性を目指します。